「おい。行くぞ」
ポケーっとしてる私に声をかけてきた
慌てて龍之介さんの後ろについてく。
食事場につくと、みんなワイワイしながらご飯を食べてる。
あんな笑顔で食べてもらえると、
作ったこっちも嬉しくなっちゃうなぁ…
「いずねぇ、幼稚園…」
コウがツンツンしながら言ってきた。
「あ、そっか。準備はできてる?」
私が声をかけると、
両手をあげて
できてる!!
と元気に返事。
「よし、じゃあご飯食べ終わったら行こうね!」
私はコウと約束して、
急いで食べた。
そして、三人をつれて幼稚園へ行こうとしたとき、
龍之介さんが乗った車が目の前に現れた。
昨日とは違う車。
どんだけ車持ってるのよ…
なんて考えてたら、中から
「送ってく」
とのお声が。
ありがたーく乗っけてもらうことにした。
私が助手席に。
3人は後部座席に乗った。
幼稚園を説明しなくてもわかってくれてたみたいで、
スムーズに幼稚園についた。
そして三人を送っていくと、
龍之介さんは家の方向とは違う方へ向かって走り出した。
「え、え?家に帰るんじゃ…?」
「いや、少し早いが出掛けることにした」
あ、昨日いってた…?
「え、でも私まだ家事残ってるんですけど…」
「大丈夫だ。他のやつらにやらせる。」
え、いやぁ、それって家政婦の意味ないんじゃ…
「問題ないな。」
いや、大有りですよ。
…もういいや、うん。明日はちゃんとやろう。
車の中はいつも通り沈黙。
私べつに静かなの好きなわけじゃないけど、
龍之介さんとの沈黙はなんか好きかも。
不思議だよねぇ…



