ピピピピピ
アラームがなる。
昨日と同じように用意をして、
幸子達を起こす。
今日は慌てずに普通に起こせた。
三人をつれて食事場にいく。
元気に挨拶をして席につく。
今日もみんな揃ってのご飯。
…じゃない。龍之介さんがいない。
「ね!おっちゃん、龍之介さんは…?」
「ん?龍之介はみんなで食事なんてしないぞ?」
え、だって…
「昨日…」
「あぁ、それはほんと不思議だよなぁ。
あいつ、酒に酔った時しか俺らと話さないのになぁ…。」
え、そうなの?
昨日ガンガン話してたけど…?
あ、ガンガンでもないか…
んー?
よくわかんないや。
ま。それより起こしに行こうか。
みんなで食べたいもんね。
龍之介さんの部屋を調べて
起こしに行く。
…ノックしようと思ったけど、障子じゃだめだね。
穴が開いちゃう…。
私は一言外から声をかけて障子を開けた。
目の前にはすやすや寝てる龍之介さん。
「龍之介さーん!起きてくださーい」
「…。」
お、手強い…
「龍之介さん!!」
少し体を揺らす。
「ん。」
そう声が聞こえてムクッと起きた龍之介さん。
「おはようございます」
目を見て言うと、
「…あぁ。」
そう返してサッと目線を反らしてしまった。
…?
「ご飯、出来てますからね!」
私がそう声をかけて部屋を出ようとしたら、
後ろから声をかけられた。
「すぐいくからそこで待ってろ」
と。
なんで待ってなきゃいけないのかなぁ…?
まぁ、いいか。
「はーい」
そう返事してから30秒くらい。
「待たせたな。」
え、早すぎでしょ…
爽やかな感じの服を着てる龍之介さん。
かっこいい…。
「なんだ?」
ガン見してる私に気づいたのか、声をかけてきた。
「あー、いやかっこいいなぁと思って…」
…うぉっと!
なにいってんの、私!
「…そうか。
お前、こんな服好きなのか。」
「え…」
龍之介さんは、ならいい。
そう言って少し笑った。
うっ
今一瞬、ドキッとしちゃったわ…



