龍之介さんは、満足そうに私の前から消えた
…はぁ、
なんか、朝っぱらから疲れた。
てか、どうしよう…
断れなかったよ…
…よし!
まずは断ろう!
それで、なんとかしよう!
よし!じゃあ食事場へ向かうか!
ってことで食事場についたけど…
「おめでとうございます!」
「仲良くしてくださいね!」
「若のことよろしくお願いします!」
…え、ちょ
まさかだけどさ…
「おい。蓮司…「あぁー!」
ちょっと!
まさかあいつ、蓮司さんにまで…!?
てゆうか、みんなに!?
ありえないぃぃ!!!
「なんだ、恥ずかしいのか?」
しれっとした顔でそういった龍之介さん。
「んなわけないでしょ!あんたの女になった覚えありません!!」
と叫ぶように言うと
バンッ
私の耳の横に腕がある。
これが俗に言う壁どんか。
なんて下を向いてたから考えられたけど
前を見たとき、ドキッとした。
顔が近くて、顔をあげたら、キ…キスしちゃいそうで…
吸い込まれそうな瞳で見られたら、
言葉なんて引っ込んだ。
「お前は俺のものだ。俺に従え。」
ーっ!
なにそれ。
「私はあなたのものじゃない。
私は私のもの。あなたの奴隷でもなんでもない!」
「んなもんしらねぇよ。俺が決めたんだ。従って当然だ。」
は?
なんなのこの人。
「もういいです。でも、あなたの思うようになんて絶対に動いてやんないから。」
私はそう言って龍之介さんを押し返した。
そんなやり取りを見てた回りのみんなは
なぜか拍手。
「あの若に逆らったよ!すげぇ!」
とか言いながら。
まさかだけどさ、
こいつがこんなに俺様なの、
この人たちのせいなんじゃ…?
うん、たぶんそうだね。
なんでもかんでも思い通りになると思うなよ、
草薙龍之介!



