電気を消して、3人を寝かせる。

三人が寝静まったころ、

私はお礼をいいにおっちゃんのところへ向かった。

まだ三十分しか経ってないから、

まだパーティーをやってると思うから、

さっきの部屋へ向かった。

「ほう…珍しいな。お前がそんなことを言うなんて」

おっちゃんの声がした

「…まぁ、別に害はなさそうだからな」

続いてイケボ男の声も。

「はっ!気に入ったみたいだな。さっきも質問攻めしてたしな」

「べつに、気に入ったわけじゃねーよ。
ただ…」

「ただ?」

「ーっ!なんでもねぇよ!
仕方ないから認めてやるったんだ」

「まぁ、なんでもいい。お前の妹になるんだ。仲良くしてやれ。」

…ん?

私のこと?

妹って言ったもんね。

私か双子だよね。

まぁ、いいか。

それより、お礼お礼!


ガラッと勢いよく開けると

みんなが驚いたようにこっちを見てきた

え、え、なに…?

「どうしたんだい?いずちゃん。」

おっちゃんが優しく尋ねてきた。

「あ、いや、私の自己紹介忘れたなぁって思って…」

「あ、そうだっけ?」

「みなさん、改めまして、和泉です。

皆さん知っての通り16歳で、学校には行ってません。

家事などで頑張らせてもらいます!

よろしくお願いします!」


ペコリと頭を下げると、

イエェェェイ!

とか、

フゥゥゥウ!

とか、そんな声が聞こえた。

元気ねぇ…

あ、違う、

酔っぱらいか。

「さっさと部屋戻るぞ。」

そう言って私を押してきたイケボ男。

「え、え、え?」

「あと。俺は龍之介だ」

え、なんで急に名乗ったの…

あ、さっきイケボ男とか言ったからか。

男じゃないやお兄ちゃん。

「あ、龍之介さん、よろしくお願いします」

「さっきも聞いた。いくぞ。」

そう言って私の手を引く

なんでそんなあせるんだ?

って思ってたら、

部屋から

「いずちゃぁぁぁん!」

なんて声がいっぱい聞こえてきた。

「…あ。」

もしかして、助けてくれた?

さっきもそうだけど、

意外に優しい人なのかも。