私は急いで会場の外に出た。
そして、電話を掛けた。
相手は…
『…どうしたんだ?』
「あ、竜?
あのさ。竜に伝えたいことがあるんだ、」
私がそう切り出すと、
不思議そうに
『おう』
と言って、聞く体制に入ってくれた。
「あのね、わたしー…」
一部始終を話し終えると
竜は少し寂しげな声で
『頑張れば』
そう、言ってくれた。
私は竜との電話をきって、
るり、大河に電話をした。
二人の反応はそれぞれ、
『そっか。寂しいけど応援するね』
って言ってくれたるりと
『やだよーーー!!!』
って泣きながらいった大河。
私は二人との連絡を切ったあと
あと一人に電話する
「もしもし、中田さん?」



