男達は嬉しそうに開いたわりに、
急に固まる。
ん?
不思議に思ってガン見する。
さっきの気持ち悪い笑みがなくなり、
真剣にピコピコといじってる。
そしてついにはいかつい顔で私に詰め寄り、
胸ぐらを掴んできた。
な、なんなのよ!
ない眼力を精一杯発揮しながら睨むと
「パスワードを教えろ。」
…は?
「嫌に決まってるでしょ」
そう、答えると、
明らかに気にくわなさそうな顔をした男達。
一人が私の髪の毛を引っ張り
「調子に乗るのもいい加減にしろよ。」
そう、低めの声で言った。
さっきまでバカにしてた分、
驚いたけど
そんなんで怯んでられない。
そう思い、またにらむ。
睨んではいるけど内心びっくびく。
ヤバイんじゃないっすか…?
なんて思ってたのはまだ余裕があったから。
余裕なんてすぐに吹き飛ぶのに…。



