男二人は私を車にのせるわけでもなく、
ただ拘束してるだけ。
いったい、この人たちは何がしたいの…?
意味わからない。
そう思いながらにやっとした気持ち悪い笑いをこっちに向けてきた男を睨み付ける。
その目が気に食わなかったのか、
頬をひっぱたかれる。
バシンッ
すごくいい音が響き渡った。
多分、普通なら泣いちゃうだろうってぐらい強力。
けど、正直この程度なんてことないの。
私はお母さんで耐性が出来てるから。
そんなこと考えながら、もう一度睨み付ける。
すると、もう一度、
もっと強そうな勢いで殴りかかろうとしてくる男。
「その目、うぜぇんだよっ!!!」
そう叫びながら殴ろうとしてくる拳を
誰かの腕が止めた。



