『あ。彼氏さんに伝言頼まれたよ、今。』
そう言われ、驚く。
伝言なんてしなくても連絡くれればいいのに。
と思ったから。
けど実際されても通じないから
私が携帯忘れたの気づいてたのか…
と、自分のバカさを実感しながら
『なーに??』
そう返す。
『昨日、コウ達が夜いった場所にいる。って!』
そう言われ、少し驚く。
わざわざなんでそっちに?
って。
けどまぁ、その言葉を疑うことをせず、
『ありがと!』
とだけ返してまたとぼとぼと部屋へ向かって歩いた。
部屋に向かい、携帯をとってから
龍之介さんがいるはずの場所へ向かう。
さっきとおった道を通るより、
少し近道をした私。
言われた場所についたけど
見渡しても龍之介さんがいない。
いるのは大人二人と
大学生っぽいグループと
あときれーな女の人たち。
早く着きすぎた?
なんて思い、高めの花壇の脇に座って待つことにした。
三十分ほど待つと、周りにいた人達はいなくなってしまい、
私一人になってしまった。
流石に遅すぎる、と感じた私は
さっき取りに行った龍之介さん専用の携帯で、連絡をいれる。
『プルルルルルプルルルルルー…』
繋がるものの、なかなか電話に出ない龍之介さん。
何かあったのかな?
不安になるも、下手に動いてもっとはぐれるようなことになったら大変だ、と思い、
その場から離れず、もう少し待ってることにした。
その間もやっぱり、
何かあったのかな?
って不安になる。
龍之介さん、早く来てー…。



