お昼を済ませると
龍之介さんからもらった方の携帯を部屋に忘れたことに気づき、
龍之介さんに一言言ってから
部屋にとりに行った。
もちろん、忘れたなんて言えないから
龍之介さんには少し用事があるので
と言ったけどね。
まぁ、よくよく考えてみれば
龍之介さんのそばにいるのに
龍之介さんの連絡先しか入ってない携帯が
無いといけないわけじゃないんだけどね。
なんか、お守りみたいな…
ないと不安になる。
とか言って忘れたんだけどもね。
私、年取ったら絶対ボケるな
なんて確信を持ちながら
部屋へと歩く。
走ろうかとも思ったよ?
けどさ、暑いじゃん…
なんていいわけをしながらね。



