「何を話してたんだ?」
そう聞かれ、
特に言う必要もないだろうと思い、
「なんでもないですよ?」
そう返事をした。
すると段々と表情が強張った龍之介さん。
「イケメンだと騒いでいたのに?」
そう聞かれ、
るりがでかい声で話していたんだと気づいた。
「るりが騒いでただけですよ!」
龍之介さん以上にかっこいいと思える人、いないもん。
そう続けようと思ったが、
恥ずかしすぎるからやめた。
そんな私をジーっと見てくる龍之介さん。
ちょ、恥ずかしいですよ…
そう思いつつも、悪い気はしないので止めることもせず、
龍之介さんの胸元へ視線を送っていた。
「そろそろお昼にしよー!」
そんなときにそう声をかけられたので
もったいない気もしたけど
あの緊張感から解放され、
ものすごく変な感じかした。



