一難去ってまた一難って

まさにこの事よね。

ほんとに。

なんて考えてる私はきっと

さっきより確実に落ち着いてる。

トイレ周辺や、コウがさっきまで遊んでた砂浜を見てみる。

けど、そこに二人の姿はなくて

代わりにいたのが、大慌てで探し回ってるみんな。

二人の行きそうなところ…。

考えてみるけど、思い当たらない。

美幸だけなら

絶景の穴場とかに行きたがるだろうけど…

そう考えてみてはっとした。

もし、美幸がその話をどこかで嗅ぎ付けて、

コウと“冒険”してたとしたら…

好奇心旺盛なコウならそんな面白そうな誘い、断るわけがない。


急いで部屋のオーナーに話を聞きにいく。

「穴場?あー…。

結構遠いいけどねぇ…」

そう言いながら、場所を教えてくれた。



今までにないくらい必死で走る。

走ってる間だって、悪い方、悪い方に頭が回る。


結構な距離を走った。

こんな距離、あの子供二人が歩けるのか、

ってぐらい長い距離。


その場所へつくと

直ぐに小さい影が目にはいった。