結局、一日中海には入らず、
ずっと海の家にいた私。
るりは日焼けするのが嫌なんだね!
って理由を勝手に作り、みんなに言いふらしてる。
けど、そんなこと私にとってはどうでもいい。
龍之介さんはさっき去ってしまったあと、
一緒にご飯食べてても目をあわせることすらしてくれなくなった。
さっきまで不安だった私も、
だんだんと腹が立ってきた。
さっきのイライラが舞い戻ってきたように。
ふと、視線を海に送ると
竜と目があった。
じーっとガン見してると
こっちによってきた竜。
「…なに?」
そっけなく返すと
「機嫌悪ぃなぁ!」
そう言って頭をがしがしと撫でた。
「あんたらがコウたちを海にいれるから。」
そう、眉間にシワを寄せながら言うと
「ここまで来て入るななんて無理な話だろ?」
そう、笑われた。
その通りだけど、
誘った本人に言われるとイラつく。
私は無言でそっぽ向いた。
あーぁ、私我が儘
なんて、思ってはいるものの、
その行動をやめることができない。
「はぁ…。」
竜はそうため息をつき、
購買へ向かった



