ヤクザの家族になっちゃった!?




更衣室には私を待っていたらしいるりと奈美恵さんの姿が。

早く着替えろと何回も急かされ、

嫌々…と言うか、プヨプヨなお腹を見ながらため息をつきつつ水着に着替える。

…お、お肉、

「お待たせ、」

カーテンを開けて、二人の前にたつ。

ジーっと見てくる二人。

ちょ、なによぉ…

恥ずかしくなり、カーテンの奥に戻ろうとしたら、

両方の腕を二人に取られ、

引っ張られた。

そしてガンガンと歩き、

更衣室を出ようとする。

うわぁぁぁぁ!!!

ちょ、まだ心の準備が…

と思って踏ん張ったら、

奈美恵さんに抱き上げられた、

なんでそんな細いのに、こんなにちからがあるのよ…

と思いつつ、暴れたらきっと痛いだろうなと思い


暴れずに静かに抱えられて、更衣室を出た。


出たところで下ろされ、

るりに背中を押された。

「ほら!草薙が待ってるよ!」

そう、言いながら。

私はるりの視線の先を見る


片手にかき氷を持ちながら

日陰で待ってる龍之介さん。

ちょ、かき氷がこんなに似合わない人初めて見た…。

なんて、笑っちゃいけないけど吹き出しそうになり、

必死で押さえながら

彼のもとへ走った。

なんで走ったかって?

そりゃ

足が暑いからよ!

ビーチサンダルでも、あつい砂は入ってくるから火傷しそう…