アプリを起動すると、ポニーテールのアニメ調の女の子がポツンと真っ暗な背景の中、立っていた。
・・・小夜根 真紀?
そのキャラクターの隣に、表示されていた名前。なんだか変な名前だ。さよね、と読むのか?
あと、そもそもギャルゲーって何種類かの女の子がいて、その中の好みの女の子を攻略するゲームだったよな?
・・・攻略対象が一人って。やっぱりウイルスか?それとも詐欺か?
まぁいい。どうせ暇つぶしくらいにはなるだろ。
そう思いながら、俺はそのキャラクターをタッチした。
「おはようございます!」
「うわぁ!?」
大音量のアニメ声でいきなり挨拶された。俺が変なやつだと思われるだろ!
周りを見回すと、くすくす笑いながらこちらを見る女子と目があった。思いっきり睨んだら黙ったけど。
鞄からイヤホン取り出し、スマホに差し込む。
「びっくりしましたぁ?」
いたずらっぽくキャラクターが笑いながら言う。とりあえずそのご主人様っていうのをやめてくれ。
「あ、言い忘れてましたけど、このゲームは音声認識機能があるんで、喋りたい時は直接話しかけてくださいね!」
・・・マジかよ。
俺はすぐさまスマホの電源を切った。もういい。スマホにボソボソ話しかけている姿なんて見られたら人生おしまいだ。
スマホを素早くカバンにしまうと、何事もなかったふりをして机に突っ伏した。
「電源を急に切るなんて酷いですよぉ!」
再びまたアニメ声が聞こえた。電源つけた後も作動してるとか・・・。
やっぱりウイルスだなこれ。
・・・小夜根 真紀?
そのキャラクターの隣に、表示されていた名前。なんだか変な名前だ。さよね、と読むのか?
あと、そもそもギャルゲーって何種類かの女の子がいて、その中の好みの女の子を攻略するゲームだったよな?
・・・攻略対象が一人って。やっぱりウイルスか?それとも詐欺か?
まぁいい。どうせ暇つぶしくらいにはなるだろ。
そう思いながら、俺はそのキャラクターをタッチした。
「おはようございます!」
「うわぁ!?」
大音量のアニメ声でいきなり挨拶された。俺が変なやつだと思われるだろ!
周りを見回すと、くすくす笑いながらこちらを見る女子と目があった。思いっきり睨んだら黙ったけど。
鞄からイヤホン取り出し、スマホに差し込む。
「びっくりしましたぁ?」
いたずらっぽくキャラクターが笑いながら言う。とりあえずそのご主人様っていうのをやめてくれ。
「あ、言い忘れてましたけど、このゲームは音声認識機能があるんで、喋りたい時は直接話しかけてくださいね!」
・・・マジかよ。
俺はすぐさまスマホの電源を切った。もういい。スマホにボソボソ話しかけている姿なんて見られたら人生おしまいだ。
スマホを素早くカバンにしまうと、何事もなかったふりをして机に突っ伏した。
「電源を急に切るなんて酷いですよぉ!」
再びまたアニメ声が聞こえた。電源つけた後も作動してるとか・・・。
やっぱりウイルスだなこれ。
