そんなことを考えながら歩いていると、茶色の屋根の、一軒の家が見えてきました。


おばあさんの家です。


少女は扉をノックしました。


おばあさんは病気で寝込んでいると母親から聞いた少女は、思いました。


抵抗出来ないものにとどめをさすのはどんな感じなんだろう?


少女の頭は好奇心でいっぱいです。


「入っていいよ」


中からおばあさんの声が聞こえてきました。


けれど、少女はある違和感を覚えました。


妙に声がかすれていて、低いのです。


かといっておばあさんは独り暮らし。


他に誰かがいるはずがありません。


少女は興奮してだらだらと垂れてくるよだれを抑え、中に入りました。