どのくらい歩いたでしょうか。


気づけば少女は深い森の中まで歩きました。


ここはオオカミが出ると言われている森でした。


しかし、どれだけ歩いても歩いても、おばあさんの家は見えてきません。


それどころか、どこから来たのか、どこへ行けばいいのか分からなくなりました。


少女は迷子になってしまったのです。


段々日も暮れてきました。

少女は足の痛みと、あとどれくらい歩けばいいのかという極度のストレスから、段々苛立ちを覚えていきました。


こんなに歩くのは、


迷子になったのは、


おばあさんのせいだ。


そう思うようになりました。