「オオカミはね、狂暴な子もいるけど、この子は違うよ。あなたが殺しに来ることを知らせに来てくれた」

そこでやっと少女は状況を理解した。


つまりオオカミは少女がおばあさんを殺してと頼んだことをおばあさんに教え、おばあさんを隠れさせたのだ。


「ねぇ、もうこんなこと止めましょう?…さ、お腹空いたでしょう?シチューを作ったから食べましょう」

おばあさんはリビングに向かって行くのに、少女に背を向けました。


ダメだよ。おばあさん、隙を見せたらー…


少女はその背中に向かっておもいっきりナイフを突き刺しました。