「おばあさんをー…食べたの?」


『いや』


えー…?


「じゃぁ、おばあさんはどこにいるのよ?」


「ここよ」


少女の後ろから、しわしわのおばあさんの声が聞こえてきました。


少女が振り向くと、そこには白髪の杖をついたおばあさんが立っています。


今度は紛れもなく少女のおばあさんです。


おばあさんは、少女が来るのを見通して、どこかに隠れていたのです。


んー…?

       ・・・・
少女が来るのを見通してと言うことは、おばあさんは少女から逃げたと言うことである。


ということはもうすでに、少女がおばあさんを殺しに来ることを知っていたことになる。