隆司先輩へ



「わたしも買おっと」


ここにくる間に喉がかわいてしまった。



優花はペットボトルの三ツ矢サイダーを



わたしはパックのカフェオレを買って



飲みながら教室に戻る。




「あー生き返るー」


既に半分を飲み干している優花に笑いがとまらない。



「琴葉ちゃん!」


階段を登ろうとしたそのとき、後ろから声がした



「わ!こんにちは!」



振り返った先にいたのは、部活の先輩である




大本彼方(おおもとかなた)先輩。



「琴葉ちゃん、いいもん持ってんね!」



先輩の目の先にはわたしの右手に握られているカフェオレ。




「あ、飲みますか?」



パッと目が輝く彼方先輩。



わかりやすい反応を見せる先輩を可愛いと思ってしまったわたしは



相当、先輩には弱いらしい。