隆司先輩へ



「今はもう時間ないから、またあとでね」



わたしがそう言うと




静かに自分の席に戻っていく大輝。



「ごめんね琴葉」



申し訳なさそうに謝る優花に



笑顔をむけるわたし。


それを確認して、安心したように前をむく優花。




わたし、宮本琴葉(みやもとかずは)。



2年になったばかりの極普通の女子高校生。



優花と大輝とは3歳の頃から一緒で



いわゆる幼馴染というやつ。