隆司先輩へ



「わたしと一緒に帰ってても
大丈夫なんですか?」



そうだ、今はこの状況に問題がある。



「どーゆー意味だよ。
お前は俺と帰るのが嫌なの?」



ギロッと睨まれてしまった。


嫌なわけがない。嬉しいに決まってる。



「嫌とかじゃないですよ。
ただ、困るのは先輩だと思います」


とことん可愛くないな、自分。



「俺が嫌じゃないんだから
別にいんじゃねーの?」



嫌じゃない。


その言葉だけで、こんなにも幸せを感じているわたしは


相当単純だ。


「ってか、部活の先輩と後輩が
一緒に帰ってるだけだろ。
ほかになんにもないだろ」


あぁ、そっか。そっかそっか。



こんなに意識してるのはわたしだけなんだ。


隆司先輩にとっては、部活のたくさんいる後輩のうちの一人と帰ってる


ってゆう感覚なんだ。


嫌なわけないじゃないか。


後輩が大好きな隆司先輩だもん。嫌なわけないんだよ。



なのにわたしは、その言葉に何を期待してたんだろう。