隆司先輩へ



「5時まで学習室で勉強してるって。
俺はちゃんと伝言したからな。」



そういい、机に顔を伏せた湊人に



ありがとうを伝え、隣の棟の学習室を目指す。



♪ ~ ♪ 〜 ♪ ~


5時を知らせる音楽が校内に響き渡る。



まだいるかな?


そんな不安を胸に、学習室の前までやってきた。



- ガラッ


「ことはちゃん?どしたの?」


学習室からちょうど出てきたのは、彼方先輩だった。


「あ、えっと・・・隆司先輩は?」



「隆司ならついさっき帰ったよ。
まだ近くにいるんじゃないかな?」



あの人は、5時きっかりに帰ったんだ。



なんともあの人らしいといえば、らしいけど。


「ちゃんと仲直りしなよ。」



あぁ、彼方先輩も知ってるんだ。


「そうですね、頑張ります」



彼方先輩に背中を押され、


まだそう遠くには行ってないであろう隆司先輩を追った。