あたしは、後戻り出来ないようなことをしたんだ。


「あたしは、、、カゴの鳥なの」


自由を奪われ、飛ぶことさえ許されない。


、、、カゴの中の鳥。


「なら、好きなだけここに居れば良い」


え?


あたしは、冬樹の顔を見る。


「お前が決めろ」


あたしが決める。


「住むところなんか、有り余ってんだから」


見ず知らずの人間に、そんな優しい手を差し伸べるヤクザなんているのだろうか?


やっぱり、、、


「変な人」


あたしの言葉を、冬樹はまた鼻で笑った。