それは、ハルも一緒だった。


『そっか。なら、愛子に大切な人が出来るまで、傍にいて』


なんて、弱弱しく言ってたくせに、、、


裏では、あたしに誰も近づかないようにしてた。


女も、男も、、、


だからあたしの周りには、友達すら居なくなったんだ。


ハルから必死に逃げて来たのに、、、


なのに、あたしはまたヤクザに捕まった。


あたしは自嘲的に笑う。


あたしは、バカだな、、、


これじゃ、逃げ出した意味なんてないじゃん。


ホント、自分自身に呆れる。


チッと、また舌打ちを溢し、あたしから離れる冬樹。


「別にいいよ。どうせ、行く場所もないから」


そう言い、あたしは立ち上がる。