君のことが大嫌いだった







「どうしたらいいか分からない。青田高校に行くのが辛かったからって、なんでバスケの上手い白波を選んだのかも分からない。見たいのかもやりたいのかも分からない。」




 先輩がどんな顔をしているのか分からない。



 自分の視界が霞んでいくのが分かる。



 あぁ、私はまだ涙が出るのか。



 涙が枯れるほどに泣いたあの日々。



 視線が怖くて怖くて。



 死んでしまいたいと心から願い続けたのに。



 息をしている自分がまだいた。



 息をしていたいと願った自分がいた。