君のことが大嫌いだった







「救って欲しかった」



 手を伸ばして、声が枯れるくらいに。



 泣いたあの日々。



 ずっとずっと訴えていた。



 自分が弱くなかったら。


 まだ、あのメンバーで戦っていけたのかな。




 生きていて良かったの?


 大げさだと言われるかもしれない。

 
 でも、バスケ命だった私にはそれほどの出来事だったの。


 私はまだ生きていて


 またバスケに関わっていいの?


 許されるの?許されたいの?


 でも、でも。


 いまでの目を閉じれば浮かんでくるの。



 鮮明に。


 お前のせいだと訴えたみんなの目が


 いまでも、


 私はずっとこのままなの?


 過去に囚われたまま終わっていくのだろうか