「メアド交換しない!?」


  え、突然?


 「あ、違う!はじめましてだ!」


  か、可愛い!


 「はじめまして。渡野未海です。」


 「未海ちゃんか!笑わないでよぉ!恥ずかしい!」


  そう言うと手で顔を隠した。


 「ごめん、ごめん!あ、名前聞いてもいい?」


 「山本椎花<ヤマモト シイカ>!」


 「椎花ちゃんね。メアド交換しようか。」


 「うん!」


  椎花ちゃんはやっぱり天然だ。なんか雰囲気からふわふわした感じの癒し系。


 「あ、赤外線ってどうやってやるの?」


  その発言に思わず笑っちゃった。


  椎花ちゃんは恥ずかしそうにもぉっと言った。


 「ごめん、私機械とか強いほうだからさ。貸して。」


  しいかちゃんから携帯を貸してもらって自分のスマホを取り出す。


 「未海ちゃんスマホなんだね!私、機械音痴だから分かんなんくて変えれないんだよね。」