君のことが大嫌いだった







 ねぇ、先輩。





 先輩の目に写る私は、哀れですか








「冬の大会。私は監督から誘われてたけど、出なかった。試合を見に行ってもいない。だから、結果を知らなかった。」


 冬の大会は冬休みに行われたらしい。


 新学期に私はいつも通り学校に通ったんだ。



「教室に入った時に咲桜に泣きながら叩いて言った。」






 『あんたが全国であんなヘマしなければ、いつもどおり戦っていけたのに!!葉菜が、葉菜が・・・・・・!あんたなんて、だいっきらい!!』



 葉菜・・・?葉菜がどうかしたの?


 そんな事、冷静に聞いていられるほど



 私は強くなんかなかった。




 ただただ、みんなの目線が怖くて。




 辛くて。




 その場から逃げ出した。




「私はその日からまともに学校に行けなくなった。」 




 学校の事、バスケの事。



 考えるだけで、震えるようになった。



 寝れなかった。涙が出た。




 みんなの目線が怖いと感じた。