君のことが大嫌いだった










 
 全国大会前日。


 3年生だけの話し合い。


 最後まで、この中学とはこうやって戦ってっていうのを話し合って。


 途中で後輩がサプライズでやってきてくれて、ミサンガをひとりひとりにくれて、葉菜が泣いてた。


 そして、葉菜が最後に言った言葉。


「この仲間達と一緒にバスケが出来て幸せだった。全国の舞台でどれだけ私がやっていけるかは分からないけど、悔い無く、堂々と戦っていこう。」


 みんなではい!っと力強く返事して。


 笑い合って。


 大会に臨んだ。


 全国大会は会場はもちろん、応援、声援、真剣な顔で溢れていた。


 ここにいるみんな優勝を目指してるんだと強く感じさせた。


 開会式が行われて。


 全国での初めての試合。


 みんなで円陣して、堂々と戦って。


 みんな練習通りの力を発揮して。