君のことが大嫌いだった








   「それで、バスケ関係なので先輩達に相談した方がいいかなと思って・・・・・・」


 1年生が上級生の教室に来ることは滅多にない。


 先輩のクラスに行くまででも変な目で見られたであろう中を、彼女たちは歩いてきたのだ。



 まだ友達になって日が浅いのによくそこまで思いつめれるなと思った。


 でも、それと同時に彼女達の優しさが目に見えた。


 「そっか・・・。未海ちゃんにはそれとなく聞いとくよ。」


 「あ、ありがとうございます。先輩のほうが未海との面識少ないはずなのにこんなこと頼んで・・・」


 「気にしないで、大丈夫だから。ね?」


 「ありがとうございます。」


 「ん。ほら、部活行っておいで!」


 「じゃあ、失礼します。」


 2人は一礼して、去って行った。