「あ、ごめんね!私、酒井田結衣<サカイダ ユイ>!白田中から来たの。」


 「私、渡野未海<ワタノ ミウ>。」


 「未海って呼んでもいい?」


 「うん、全然大丈夫だよ。」


 「じゃあ、未海って呼ぶね!私は結衣でいいよ!」


 「うん、分かった。」


  あ、先生の話がやっと終わった。


  みんながやっと静かになる。


 「次、在校生からの送る言葉。」


 「宮田圭。」


  一人の先輩が立ち上がる。


  その先輩が壇上で話し出す。


 「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。」


  え、すごく声が綺麗・・・


 「綺麗な声・・・」


  ゆいが後ろで呟いた。


  ほんとに・・・みんな、ざわついちゃったよ。