[圭side]


 「はぁ・・・・・・?」

 
 とてつもなく、眠い古文の授業中。


 偶然、席が前後になった翼に話しかけられた。


 今にも寝そうだった俺は頭が働いていない。


 「だから!!1年の女子の体育、バスケらしい!!」


 翼も真面目に授業を聞いているタイプではない。


 いつもは、ケータイをいじっていたり、突っ伏している翼がいきなりバシバシと背中を叩くので、驚いた。


 眠いながら、振り返った俺に翼は身を乗り出してそう言った。

 
 「はー、」


 女子の体育で何をやろうが俺に知ったことじゃないと思っていた。


 でも、一つ気がかりなことがあった。