それから何週間が経った日。


 「そういえば、体育の体力テスト終わったけど、次なにするのかな?」


  次の時間が体育のため、体操服に着替えてる時に結衣が突然言った。


 「うーん。なんでもヤダけど、走るのはヤダなー・・・」


 「椎花って、運動嫌いそうだよね。」


 「嫌い!一番嫌い!結衣は走るの早いし、未海もなんだかんだ言って運動神経いいから羨ましいよー・・・」


 「私も走るの苦手だよ?」


 「私、走るの大好きだけどね!」


 最近、部活動が始まって結衣は陸上部、椎花は調理部に入った。


 部活をしていない私とは、帰る時間が違うので最近は一人で帰ることが多くなった。


 そして、よく部活のことを考えている自分がいた。


 ちなみに結衣の足のレベルは相当なものだった。

 
 体力テストでの50m走、1000m走、余裕の一位。


 私は、特に速いわけでも遅いわけでもない、真ん中な感じ。


 「未海は、ボール投げるのはうまいよね!」


 そんな私でも、ソフトボール投げでは上位の成績をとっていた。


 「ボール投げるのだけね!小さい時から、ドッジボールとか大好きだったからなー。でも、ボール投げ得意とかあんまり得しないよ?」