君のことが大嫌いだった









 

  それはきっと宮田先輩も。


  宮田先輩は私の名前すら知らないはず。


 「そういや圭。この子の名前知ってる?」


  翼先輩が宮田先輩を見て言った。


 「あー渡野、未海だろ?」


 「おぉ!!そうそう!あ、自己紹介したっけ?」


  記憶に無いです。


  私、先輩に自分の名前言った記憶無いです。


  なんで、知ってる?


 「あ?さぁ?てか、1時限目始まる。」


  他の部活の勧誘はとっくに終わっていた。


  1時限目が始まる5分前だ。


  やば。


 「うおぉ!?やべ!行くぞ、圭!じゃあねー!」


  翼先輩は宮田先輩の背中を押して階段を下りていった。