君のことが大嫌いだった








 

 「そんなんじゃ、テストヤバイんじゃない?」


  結衣が話を逸したから、私も気づかないフリをして話を逸らす。


 「ちょっとー。受験終わったばっかなのにやめてよー。私は暗記教科は本当に酷いからー・・・」


  本当に結衣の記憶力はヤバイかもしれない。



 

 「手芸部に入りませんかー?」


 「卓球部に入りませんかー?」


  1年生の教室に向かう道で部活の勧誘が行われていた。


 「未海。私、陸上部の勧誘のとこ行ってきてもいい?」


  結衣が陸上部の勧誘の所を指差して言った。


 「いいよ。」


  そう言うと結衣は階段を駆け足で上っていった。


  確か、この高校は陸上部も結構いい成績を残してるはず。


  だから、あんなに人気なのか。


  結衣が走るのも見てみたいなー。


  ていうか、この道ホントに歩きづらい。


  隣で部活動の勧誘をしてるのにスルーしていくのってちょっと…


  だからって、部活には興味が無いんだけど…