君のことが大嫌いだった





 「あれ?見学?」


  すると、急に後ろから声をかけられた。


  後ろを向くと、2人の男の先輩がいた。


 「あー!倉見先輩!?」


  結衣が声をあげた。


 「あ、結衣!!久しぶり!」


  顔見知りのようだ。


 「知り合い?」

  
  椎花が言った。


  「うん、倉見光輝<クラミ コウキ>先輩。同じ中学だったの!」


 「はじめまして、倉見です。」


 「はい!!俺、翼!高坂翼<コウサカ ツバサ>ね!よろしく!」


 「あ、よろしくお願いします。山本椎花です!」


 「椎花ちゃんね、君は?」


  翼先輩が聞いてきた。


 「あ、渡野未海です。」


 「未海ちゃんね!よろしく!」


  翼先輩ってフレンドリーだな。