君のことが大嫌いだった






 
 「えー!もったいない!」


 「そうだよ!部活やればいいのに!!」


  結衣と椎花がそう言う。


 「えー。運動部は、疲れるし、文化部はなー・・・」


  運動は嫌いじゃない方だし。


  文化もあんまり乗り気では無い。


 「うーん。バイト?バイトしてみたいかも。」


 「あー!バイトかー。部活やるとできないよね、バイト。」


   
 「そうなんだよねー。」
 

  3人で昇降口まで部活やバイトの話をしながら歩いた。


  すると、懐かしい音が聞こえてきて足を止めた。


 「未海?どうかした?」

  
  先を歩いていた2人が振り返った。


 「あ、バスケ?」


  結衣が体育館を見ながら言った。