「そう?それはよかった。」



.....私と廉くんの間に沈黙が流れた。



「あのさ。」



最初に口を開いたのは廉くんだった。



「麻美ちゃんの好きな人って.....」



廉くんはそこまで言って私を見た。



やっぱりバレちゃったか。



私は黙ってうなずいた。



「ごめん!俺そんなこと知らずにデートだなんて言っちゃって...ほんとごめん。」



廉くんは深々と頭を下げた。