「「いってきまーす!」」 「いってらっしゃい。優真くんいつもごめんね。麻美のことお願いね。」 ママは優真を気に入ってるから嬉しそうに手を振ってる。 「はーい。行ってきます!」 優真もママにいい顔しちゃってさ。 「麻美まだ足痛むだろ?乗って。」 そう言って優真は親指で自転車の後ろを指した。 「えっ!?いいよ。」 私は大きく首を振った。 「何を恥ずかしがってんだよ。そんな足じゃ乗れねぇだろ?」 優真はあきれたように言った。