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「えーっ!矢野口くん、そんなこと言ったの?そりゃあ晴夏ちゃんが怒っても仕方ないよ!」
話し終えるとサヤカが私の味方をしてくれた。
だよね、さすがの私もあれにはプツリと切れたよ。
「そんなこと言うときは、涼が焦ったり、冷静さが欠けていたりする時だってのは分かってる」
分かってはいるけど、限度というものを知ってほしい。
私だって一応は女の子である。
彼氏に「お前には関係ない」と言われたら「あぁ!?」となるのが普通じゃないのか。
意図的にとはいえ、彼氏の部屋に下着があるのにそれを関係ないだと?
「矢野口くんが浮気なんてするとは思えないし、中河さんがやったのは私にでも分かるな」
「だよな」
私が気づいてるとこに、あいつは気づいてんのかな。
あー、本当にイライラする。
いつもは私にあんなこと言わないクセに、こういうときだけ言う。
自分に分が悪くなるとそんな言葉を盾にする。
あいつのそういうところが嫌いだ。
「は、晴夏ちゃん........」
「なに」
周囲をキョロキョロと見回しながら躊躇うように名前を呼ぶ。
「皆、怖がってるよ........」
「............は?」
苦笑いしながらサヤカが言った。
そして私ははたと気がついた。
腕を立てて足を組み、顔を強張らせてトントンと指で机を叩いていたことに。



