カラク暴走族は私の下僕(短編集)

私には毎日通っているコンビニがある。


別に、近所だからとかお買い得だからとかいうわけじゃない。


私の好きな人が、そこでバイトしてるから。


今日もそこに来ている最中である。


お菓子コーナーでどれにしようかなあ、と悩んでいるフリをしながら、レジのところにいる彼を盗み見る。



彼の名前は巻野さん。

下の名前は分からない。名札には苗字しか書かれてないから。


巻野さんがここでバイトしていると知ったのは1ヶ月前。


友達に連れてこられたこのコンビニでバイトしているところを見て、惚れた。


それから巻野さんのシフトを調べ、彼がいる日は部活後、毎日このコンビニを訪れている。


物腰の柔らかそうな感じで、爽やか。

スマイルがなんともかっこいい。



「ありがとうございましたー」



声もかっこいい!!



キャーッ!と1人で盛り上がる。



でも、そろそろ帰らないと不自然に思われる。
かれこれもう30分程いるのだから。



特に欲しくもなかったグミを手に取って、巻野さんがいるレジに向かう。


ここでのポイントは、選ぶ品物。


ポテトチップスなんて選ぶと「だから太ってんじゃない?」とか思われちゃう。


実際太ってないよ!?
でもそう思われる可能性もあるから。




私はドキドキと緊張しながらジッとこっちを見つめている巻野さんの所へ歩いた。