「っざけんなよてめええええ!3年だと!?なめてのかゴラァ!!!!」

「ひっ!」



バンッとテーブルを両手で叩きながら立ち上がった晴夏。


しかし、周囲の人々の視線が自分たちに集中していると気づいた晴夏は、はっとして座り直した。


取り乱した自分を鎮めようと、ズズッと水を啜った晴夏。



が、その後、獲物を狩るライオンや親の敵討ちをするような目付きをして睨んできた。


な、なんだよ。



「お前はあれか。私のことそこまで好きじゃないのか」

「はあ!?」

「たった3年しか続かないと?あれだけ気持ち悪いくらい付きまとっていたお前が3年だと?」



わなわなと震えながら怒りを露にしている。

握っているコップにひびが入ってもおかしくはない程に。



「じゃ、じゃあ5年......?」

「はっあ!?」

「............」



俺はなんて答えたら正解なんだ。
10年か?20年か?



「私はなあ、一生とかお前が言うと思ったんだよ」



ケッ、と言って明後日の方向を向いた。



「なのにたったの3年とか、そんな少ないとは思わなかったし」



俺、今怒られてんだよな?

なのになんか嬉しいのは何故だ。


キュンときたぞ。