「さ、3年くらいか?」
「............」
いつかテレビで、カップルが続く平均は3年くらいってやってたような。
俺の友人も、短くて1ヶ月、長くて5年くらいだからそんなもんだろ。
ずばり、3年くらい。
そう答えると、晴夏は口元をひきつらせた。
うん?
ひきつらせた?
「てめっ、本気で言ってんのか?」
「..................え?」
ゴゴゴゴゴゴと、晴夏の後ろに黒いオーラのようなものが出ているように見えるのは俺の目がおかしいのか?錯覚か?
な、なんで俺ビビってんだよ。
俺はカラクのトップだぞ。
仲間内には結構やばい奴とかいるんだぞ。
俺の言うことはなんでも聞くんだぞ。
自分で言うのもなんだが、俺結構すごい立場にいるんだぞ。
いろんなとこに友人いるし、イケメンだし頭良いし親はまあまあ金持ちだし。
そんな俺が彼女にビビってるだと?
「は、晴夏?」
「お前......私のことストーカーしてたよな」
「は、はあ!?そそそんな昔のこと持ち出してんじゃねえよ!!」
「あんだけ私にアタックしてたクセに.........それが、3年............だと?」
晴夏の目が冷たい。
まるでゴミでも見下してるような.........。
俺らの近くに座っている客は、なんだなんだとチラチラ遠慮がちにこっちを見ている。
うっせ!見てんじゃねえよ!!
ガン飛ばすとすぐにこっち見なくなったが。



