「え、な、なんだよいきなり」



動揺を隠せない。カッコ悪い、俺。
でも仕方ない。


こんな質問してくる女はこいつの他にどのくらいいるんだろ。

どのくらいもつ?なんて普通聞くか?


内心焦りっぱなしだが、それが表にも出てるんだろうと思う。

晴夏はなんか楽しそうに俺の返事待ってるみたいだし。


ちくしょう。なんでこの場面で今日一番の笑顔がでてるんだよっ。



「和也さんはさっきの映画みたいな展開にはならないと思う。将来的には分からないけど、まだそういう女の人に出会えてないし」

「お、おう」

「だから、和也さんにあんな綺麗なバッドエンドは無理」



綺麗、と言ったがそこには皮肉混じりなものを感じた。



「じゃあさ、私らはどうだと思う?」

「お前の言う綺麗なバッドエンドか?それなら自分で否定してたじゃねえか。俺に構わず他の男の胸に飛び込むってよ」



あー、くそ。
なんかイライラしてきた。



「そのバッドエンドするっていう前提がなかったら。どのくらい付き合ってると思う?」



わけわからんが、取り敢えず俺らはいつまで彼氏彼女の関係でいられるかって話だよな。



「ね、どうだと思う?」



はやく言えよと急かすように返答を求めてくる。



「俺は.........」

「うん」




俺は_______。