「まぁ、ええわ。恢の今いる場所は…」 その後、続けて話した京極さんの言葉にただただ私は聞いているだけだった。 「じゃーな、あーやかちゃん」 話し終えればもう用はないとばかりに京極さんは、ゆっくりと私の横を通り過ぎた。 瞬間--- 「………ッ」 京極さんから香る匂いが--- 凄く気になって、通り過ぎた京極さんを振り返った。