「ちーっとその鷹に触ろうとしただけや。そんな目くじら立てんでも手は出さへんよ」
「………」
「それとも出して欲しいんか？」
楽しそうにカラカラと笑う京極さんを、睨みつけた。
…けれど、私の睨みなんて全くきいていないようだ。
それどころか先程よりも余計、笑っているのは気のせいではないはず。
もういいや…、
と諦めて一つため息をはき、京極さんに一番疑問に思っていた事を聞こうと口を開いた。
「………私に何か用？」
「あ～、せやせや。綾香ちゃんに朝もらったお返しせんとあかんなぁ思うて待ってたんやで」
お返し？
朝の事を思い返してみる………
まさか－－－
