目の前に見える光景に目を見張り、ただ唖然とそれを見ていた。 飛翔が…、 私以外の人間の肩に乗っている? 中々私以外の人間と慣れる事のない、あの飛翔が…? あまりにも意外すぎる事実に驚いて、身体が動かなくなってしまった。 「飛翔…」 『ピェー!』 私の呟きをすぐさま聞きつけた飛翔はバサッと羽音をたてながら私の肩へと飛び乗ると、頭を頬にすり寄せてきた。 無意識の内に飛翔の頭を指で撫でながら、目の前に佇む男に目をやる。