「…………、………」 声が…、 聞こえた--- 今までこんな闇夜の中、森の中で人の話し声なんて聞こえた事がない。 たまに蓮が会いに来てくれて話したりするけど、でも私より先に蓮が来る事はなかった。 この声は飛翔と、蓮ではない男の声--- 私の親友であり共にこれまで一緒に過ごしてきた飛翔は、滅多な事では人に懐かない『鷹』。 それなのにまだ大分離れた場所から、飛翔と人間の声が聞こえてきた事に首を傾げてしまった。 この人間の声、今朝方聞いた声だ---