「綾香殿が来る時は良牙殿も必ず来るというのに、来ないとは珍しいですね」 ここにいる皆の視線が一気に私に集まったのを感じて、身体が縮こまってしまった。 「あ…のね、えーっと…」 「ホラみんな、綾香が困ってるじゃないですか」 「どうせ兄弟喧嘩でもやったんだろ?」 いや、あの…ケンカはした事ないんだけどね… あぁ、今回のはケンカなのかな? ズズッ--- 思わずお茶を飲むみたいに音をたてながら、甘いマシュマロ入りのミルクティーをすすった。