『やりたいから、私はやっているのだ』…と---
そう言われてしまえば私としては何も出来なくて、いつも時政先輩に頼ってしまうのだけれど…
でも男性にこんな事をしてもらっては私の立場はなくてこの時間、少しだけ縮こまってしまう。
今もそう…。
青治と朱利に囲まれながら三人がけソファーの真ん中に腰掛けた私は、何となく手持ちぶたさに手をもじもじとさせながらジッと時政先輩を見ていた。
先輩と目が合い、そして微笑みかけられた。
「あ、あの…」
「綾香、気にしないで下さいね。お茶の用意は私の趣味でもあるんですよ」
いつものように優しく声をかけられ、目の前に美味しそうなミルクティーが置かれた。
そしてその横には、マシュマロがある。



